近年のクレジットカードでは、カード番号などのカード情報の印字がなくなってきている事をご存知でしょうか。
表面からカード情報の印字をなくした「片面ナンバーレス」タイプに加え、
カード両面からカード情報の印字を廃した「完全ナンバーレス」タイプのカードも増加しています。
このナンバーレスがクレジットカードの新トレンドになりつつあります。
本コラムでは急速に進むクレジットカードナンバーレスについて解説します。
■ナンバーレス化の背景
クレジットカードというと、
カード番号や有効期限が凸凹で書かれているものが主流です。
暗証番号の入力が必要なケースもありますが、クレジットカード決済では基本的にカード番号と有効期限があれば決済ができてしまいます。
従来のクレジットカードはカード情報の印字がある為、カードを紛失したり、他人に渡ったりした場合、お店で横見された場合、
他人にクレジットカードを使われてしまうリスクが高いです。
一方、完全ナンバーレスは、基本的にカードに番号自体が表示されていないため、カード単体で不正利用の被害にあう確率は限りなく低くなります。
※しかしながら、ナンバーレスカードと言えども、アプリやECサイトと連携している場合、
そのアカウントが流出したり乗っ取られてしまうと、不正利用されてしまう事があります。
現代の決済方法に合わせ、クレジットカードに記載する情報は必要最低限にしようという動きのなかで生まれたのがナンバーレスカードです。
■ナンバーレス化のメリット
カード番号、有効期限、セキュリティコードなど決済に必要な情報がカードに印字されていないので、盗み見されるリスクがありません。
またアプリに連携したナンバーレスカードを使うと、
アプリからスマホに利用内容をお知らせするプッシュ通知が届くので、不正利用にすぐ気づくことが可能です。
今迄であれば、カードを紛失し誰かに拾われてしまえば、拾った人がすぐに利用できてしまった為、
一刻も早くクレジットカードを止める連絡を入れる必要がありました。
ですが、ナンバーレスカードであれば、カード情報が分からないので、他者は利用する事ができません。
2つ目のメリットは「カード発行の早さ」が挙げられます。
完全ナンバーレスは、申込後の審査に通ると、カード番号が専用アプリ上に発行され、
物理カードはその後に届きます。
完全ナンバーレスを発行する各カード会社はカード番号発行までの早さを売りにしており、
今年2021年2月に登場した「三井住友カード」は「最短5分」、同年12月に登場した「PayPayカード」は「最短7分」といった具合です。
■ナンバーレス化の今後
クレジットカード決済には不正利用がつきものです。
そんな中、不正利用対策に一定の効果をもたらすナンバーレスカードは、今後のスタンダードとなるでしょう。
しかしながら、申込みにはスマホアプリが必要、カード番号を確認するにはアプリを立ち上げる必要がある、などの課題もあります。
とは言え、ナンバーレス化の普及を狙った、お得なキャンペーンも開催されており、
例えば、コンビニやファストフード店では高還元率でのポイントが付与されます。
このようなナンバーレスを積極的に選びたくなる大きな動きがあれば、
一気に普及されるかと思われます。
そして何より番号のないクレジットカードはとてもスタイリッシュでカッコイイです。
お得に安心でスタイリッシュなナンバーレスカード、是非チェックしてみてください。
最後に…当社テレコムクレジットでは、クレジットカード不正利用対策に力を入れております。
長年の実績から対策のご提案も行っていますので、不正利用にお悩みの店舗様は是非お気軽にお問い合わせくださいませ。